1 Overview
1.1 はじめに
FML は Mailing List (以下 ML) Server package です。perl を使って書かれ
ています。FML は配送プログラムや多くのコマンド用のサーバ(ユーザー用や
MLをリモートで管理するためのもの)などからなります。また対話設定プログ
ラムやコマンドサーバのインターフェイスを listserv / majordomo スタイル
にするエミュレータなどの多くの補助プログラムなどもついています。
いろいろなケース用のプログラムがあるのは『趣味も(コンピュータ)環境も人
それぞれ』という前提が根底にあり『カスタマイズの自由度が大きいこと/同
じことができるのであればユーザ・インターフェイスはどのようなものでもい
い』と思うからです(そういう意味ではいかにも perl ぽいですですかね:)。
デフォールトでは
MLの参加希望者のアドレスを管理者が登録する
登録された人だけが投稿やコマンド操作などができる
設定です。必要なら makefml (対話設定プログラム) で"明示的に"(例えば自
動登録やリモート管理)機能を有効にできます。細かいパラメータのチューニ
ングや高度な設定は設定ファイルに変更を加えます。
1.2 インストールの前に
インストール作業については INSTALL というファイルを読んで下さい。
インストール作業の前準備として次のものが必要があります。
インストール先のマシンに(自分もしくはML専用の)アカウントがある
perl 4 もしくは perl 5 (今時perlは最初からOSに入ってるとおもう)
メール配送プログラムがあること(default は sendmail R8 を想定)
です。必要ならこれらをインストールしてちゃんと動くようにセットアップし
てからfml のインストールに進んで下さい。Windows NT4 上での fmlについて
は INSTALL_on_NT4 を参照してください。いくつかのMTA(現在は sendmail,
postfix, qmail and exim)についての注意点が INSTALL_with_MTA名 というファ
イルにあります。
プロバイダのサービスを利用している場合どうすればよいかは一概にはいえま
せん。詳しくは自分の使っているプロバイダに聞いて下さい。一般にはいわゆ
る「シェルアカウント/シェルサービス」などと呼ばれる UNIX マシンを使え
るサービスを利用している必要があるはずです。ホームページレンタルサービ
スなどでFTP等でファイルを送り込むタイプのものなどの"シェルサービスのつ
いていない"サービスだけではおそらく無理でしょう。
MLは本質的にフィルタリングなので、MLのプロセスの流れは(間にfmlを夾んで)
"メールを受けてfmlをkickするプロセス"
"SMTPを理解する配送プロセス"
の2つの動作からなります。メールを受けることと配送することは概念的に別
のものです。原則的に fml はメールを受けるホスト上で動きます。配送系は
SMTPを理解してくれればなんでも構いません sendmail, qmail, exim, ...
そのため配送を担当するホストはメールを受けるホストと同じでなくても構い
ません。配送専用マシンなどあるととてもよいでしょう。
1.3 ソースコードと情報へのポインタ
[Sources]
最新版のソースコードは以下の anonymous ftp から入手可能です。
ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/IIJ/dist/fukachan/fml/
です。リリース以降に手が入ったもの/作業中の最新版は (fml-)current と呼
ばれ fml-current.日付.tar.gz という名前で置かれています。日付の新しい
(生きのいい:-)のをどうぞ。ここの階層以下にはメールに関連するプログラム
群も置いてあります。最新版は
ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/IIJ/dist/fukachan/fml/fml-current.tar.gz
です。
[Documents]
ドキュメントは fml のソースをひろげると doc/ の下に plain test
doc/html/ の下にその HTML版があります(doc/op のHTMLは大きいので入って
いない、作成する必要がある)。
最新版のドキュメント/ソースなどは
http://www.fml.org/
からたどれます。最新のネタはML(後述)かここを見てみて下さい。配布ドキュ
メント群へのサーチエンジンもあります。
1.4 FML Advisories
現在のfml-currentにはFML Advisoriesというドキュメント群があります。旬
の特定のテーマについてまとめたものです。セキュリティ関係が主なテーマで
すが、それ以外のテーマもあります。
例: happy99, Melissa
http://www.fml.org/fml/advisories/
1.5 メーリングリストについて
FMLに関する議論、バグレポート、質問、要望などあらゆる:)目的に
fml-support ML (言語は日本語)が用意されています。
fml-support@ffs.fml.org (日本語)
# FYI: fml-users@ffs.fml.org (公用語は英語)
fml-support MLへの自動登録は fml-support-ctl@ffs.fml.org へ
subscribe 自分の名前 (例: subscribe Anne Shirley)
をメールの本文に書いて送って下さい。登録意志確認のメールが届くのでその
メールに返事をして下さい。
BUGレポートはどのOS,MTA, FML version を使っていてデフォールトから何を
変えて何をどうしてどうなったのか? を書いて下さい。そういう場合にチェッ
クして欲しい項目は doc/CHECK_LIST.jp (日本語)にあります。
疑問点について尋ねる前にドキュメントのサーチをすると解決することもよく
あります。それっぽいキーワードや言葉でドキュメントの中を検索する、
www.fml.orgのサーチエンジンを使うのが解決への第一歩です。
作者個人宛のメールは <fml-bugs@ffs.fml.org> に送って下さい。しかし個人
宛にメールがくるとどこかへまぎれたり、忙しくて時間が取れないので捨て置
かれる場合がよくあります。MLならわかる人がすぐに答えてくれる可能性も
ありますから、できるだけ fml-support ML宛へ投げてもらえると助かります。
"どうしても"内密な相談とか、DMで聞きたいことは投げてもらっても構いませ
んが、返事はものすごく遅いでしょう _o_
fml-bugs はあくまでもDMのアドレスです。情報は埋もれ共有されません。
fml-query@ffs.fml.org へ送るとそのメールは fml-support MLへフォワード
されMLの記事として扱われます。fml-supportに登録して欲しくない人用で
す。fml-bugs と違い質疑応答は全て fml-support 内に流れ、情報は共有され
ます。MLに参加しない場合でも fml-bugs より fml-query を使って欲しいと
思います。
1.6 fml-FAQ project
fmlのFAQを作成中するプロジェクトが現在進行形です。
http://www.jwntug.or.jp/wg/ntfml/faq/announce.html
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