3 FML 3.0 の機能の概要
基本的な設計方針は
『可能な限りユーザおよび ML管理者 にとっての自由度をあげる』
『「明示的な指定があって初めて機能は増やすべきである」
と
「管理者のルーチンワークを少しでも減らす」間の妥協』
です。
[インストール]
○ makefml 対話設定プログラム (CUI)
[一般]
○ メッセージの多国語化 (3.0 new)
○ メモリ仕様効率の改善 (3.0 new)
[セキュリティ]
○ 投稿メールのフィルタリング (2.2 new function)
例: 中身のないメールや'unsubscribe'一行だけのメールをはじく
○ フィルタ: Melissaウィルスチェック(2.2.1 new)
○ Message-ID Cache, system account rejection, ... against loop
○ トラフィックモニタ (2.2 new function)
トラフィックを監視してバースト的に送ってくる奴は reject する
e.g. 複雑でない mail bomb 対策
○ MD5 checksum によるループ検出 (3.0 new, optional)
○ FML Advisory
最近の諸問題とそれに関するfmlの設定などについてのアドバイザリィ
e.g. Melissa virus, happy99
[配送関係]
○ 配送用アドレス、コマンド用アドレスごとのアクセス制御
アクセス制御(anyone/members_only/moderator)
[moderator タイプ(I, II, III; II is the default)について]
デフォールトのモデレータはfmlがスプールして配送していいかどうかを
one time password と共にモデレータに判断をゆだねる。
○ まとめ送り (ユーザごとに細かく送り方/時間を設定可能)
○ PGP暗号化ML
○ 配送メールのヘッダフィールドのきめこまかい設定
○ スプールする/しない
標準のMLの記事スプール以外にもアーカイブは設定できます。
○ 自動圧縮(spool -> tar.gz style)
○ 記事の自動 expiration (DISKがない場合)
○ HTML記事作成 (HTML 4.0 FORMAT)
new thread format (2.2.1 new)
○ メール配送は直接SMTPを張る(デフォールト)/sendmailを起動する
応用として配送専用マシンを別にするなどができる。
SMTPを直接張るため自分のマシンで sendmail が走っている必要はありません。
そして SMTP を理解してくれるなら sendmail である必要もないです。
そのためメール配送系のシステムは入れ換えても問題はありません。
○ スタートレック宇宙歴サポート:D
宇宙歴をつけるmh, mh-e user interface つき:-)
○ mead.pl (in beta test phase) (2.2 new function)
エラーメールを解析して自動的にユーザを削除する
(βテスト段階なので注意して使おう:-)
○ 様々なMLへの制限 (2.2 new function)
fmlが受けるメールのサイズの上限
MLのメンバー数の制限
メール一通あたりにかけるコマンド数の上限
○ $OUTGOING_ADDRESS (2.2.1 new)
fmlが直接SMTPでMTAに投げるのではなく、特定のアドレスに投げる
perlの生存時間を短くするHACK(e.g. on i486 with 16M memory machine)
○ POP3によるML (optional)
例えば 一定時間間隔で POP をかけてMLを動かし
配送はサイトのSMTPサーバにやらせることでMLを実行する裏技。
○ (後ろ向き)In-Reply-To: emulation (2.2.1 new, optional)
○ HTML mail 対策: HTML部分を切落とす (2.2.1 new, optional)
[コマンド関係]
○ リモート管理
認証方式はアドレス認証/パスワード保存(crypt or MD5)/PGPベースの認証
○ 豊富なファイル操作 (まとめおくりや mget, get コマンド等で使われる)
mget と まとめおくりでの User interface は次のようなものが取り
揃えられています。ユーザーごとに設定できます
# lha 系のものはSJISに変換するオプションもあります
PLAINTEXT
UNIX FROM
RFC934
RFC1153
MIME/Multipart
COMPRESSED FORMAT
gzip UNIX FROM file
Lha + Ish
Lha + uuencode
tar + gzip
zip + base64 (2.2 new function)
uuencode
○ newsyslog(8); log ファイルのrotation (log -> log.0, log.0 -> log.1 ...)
e.g. $DIR/log, $DIR/members, $DIR/actives
○ コマンドサーバの Listserv(Majordomo) 互換インターフェイス
[登録関係]
○ 自動登録のメンバーリストの扱い方を変更 (3.0 new)
○ 自動的にメンバー登録をする機能 (default: confirmation)
登録への確認/Subject: subscribe/本文に Subscribe/キーワードなし
○ 自動でない場合のsubscribeリクエストに対し confirmation を行なう (2.2.1 new)
$MANUAL_REGISTRATION_TYPE = 'confirmation' or 'forward_to_admin'
○ MLを抜ける時の confirmation (2.2 new function); optional
○ CHADDR コマンドの confirmation (2.2.1 new function); optional
○ confirmd (2.2 new function)
一定期間ごとに参加し続けるか?をユーザに尋ねる。返事がないと削除する。
○ USE_MEMBER_NAME (2.2 new function)
メンバーのアドレスと名前をセットにして管理する
他
これからMLをはじめる方にはそのまま、MLサーバをカスタマイズして使いたい
とおもっている方には改造のプラットホームとして利用できるかと思います。
#現状のMLサーバに求められる基本機能のコード(の“一例")は一通り揃って
#いると思います。最適解ってわけじゃないけど :-)
また、この類いの「外部のサイトとの通信を行なうプログラム」は全てそうで
すが最新版のソースコードを手に入れて使うべきです。また改造も最新版につ
いてした方がよいとおもいます。
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