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2. 免責条項(Disclaimer)

Linux のネットワークコードは、全く新しく tcp/ip ネットワークプロトコル をカーネルへ実装したものです。0 から開発され、既存のネットワーク用のコー ドを移植したものではありません。

Linux のネットワーク用コードは、カーネルに実装された最も新しく、革新的 なコードです。広く使われるようになってきたので、その機能を、新しいアプ リケーションに使ったり、新しい作業に使おうと多くのデベロッパが開発を行 なっています。ただし、このコード自身はまだ流動的で、多くのバグや問題点 があるかも知れません。また、修正やパッチがいくつも出るかも知れません。 もしこれらを気にするならば、安定版のカーネルに附属のネットワーク用のコー ドとユーティリティプログラムを使うようにお薦めします。安定版のカーネル はリリース番号の 2 つ目の数字が偶数のものです。例えば 1.2.7 は安定版のカーネルです。リリース番号の 2 つ目の数字が奇数のバー ジョンのカーネルは開発用のバージョンで、テスト用 のリリースな ので問題やバグはより多く含まれているでしょう。

数人の開発者がネットワーク用コードにその才能を捧げており、何千ものテス トやバグ/問題点のレポートの収集、それらの問題点の修正を行っています。 多分、あなたの経験した問題も既に報告済のもので、作業が進行中で、近い将 来解決されることでしょう。ですから、少しの間我慢するか、もし自らで修正 できるなら、ぜひ協力をお願いします。

筆者たちにも Linux のネットワーク用のソフトウェアの全てを知ることはで きません。もしこの文書に間違いがあっても勘弁してください。そして、間違 いは私たちに教えてください。この文書で扱っているそれぞれのソフトウェアの 詳細とより正確な情報については、それぞれのソフトウェアに附属の README ファイルを参照してください。私たちはこの文書を可能な限り、間違いの無いよ うに、最新であるように、努めています。本文書中のソフトウェアのバージョ ンは執筆時のものです。

注意:名前が似ていることから、 BSD の NET-2 リリース と混同されることがありますが、Linux のネットワーク用のコードは BSD の NET-2 リリースとは何の関係もありません。両者を混同しな いようにしてください。


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