このセクションでは,設定のセクションでは解説しなかった(make config
の際に設定する)いくつかのカーネル設定について説明します。ほとんどのデバイ
スドライバについては説明しません。
Normal floppy disk support
- 通常のフロッピーディスクのサポート。
drivers/block/README.fd
を読んでおいた方がよいでしょう;特にIBM
ThinkPadのユーザー[75Xや760などの上級機の場合は特に]にとって重要な情報が
あります。
XT harddisk support
- XTハードディスクのサポート。隅に埃のたまった
ような[それだけ古いということです]8 bit XTコントローラを使用したいなら,
設定してください。
PCI bios support
- PCI biosのサポート。PCIバスを持っているなら,こ
れを設定したいでしょう;が,注意してください。特定の古いPCIマザーボードはこ
のオプションを有効にすることでシステムがクラッシュしてしまうかもしれません。
linuxにおけるPCIバスに関する情報は,PCI-HOWTOにあります。
Kernel support for ELF binaries
- ELFバイナリのサポート。ELFは多く
のアーキテクチャやOSでバイナリを共用しようというものです。linuxもバイナリを
ELF化しようという方向で進んでいますから,これは有効にした方がいいでしょう。
Set version information on all symbols for modules
- モジュールの
すべてのシンボルにバージョン情報をセットする。以前は,新しいカーネルをコン
パイルするたびにモジュールも再コンパイルする必要がありました。これにy
と答えることで,カーネルと異なったパッチレベルでコンパイルしたモジュールを
使用することができます。詳細はREADME.modules
を読んでください。
ネットワークオプションについてはNET-2-HOWTO(あるいはNET-何か-HOWTO)に説明 があります。