"Linux Hacker V2.0 - The New Generation
" を記念して、
この最新版を Pink Socks 2 版と呼ぶことにしたいと思います。ええ、
靴下ってものはいずれにせよペアで扱うものですから... この新たなコードネー
ムは工業規格に則ったもので、この文書の現状を示すものです。
この文書を書いた理由は 2 つあります。ひとつめは、私が 3 台の古い SCSI ディスクを使って Linux システムを立ちあげたとき、どのように使うのがベ ストであるかを試行錯誤したためです。もうひとつは文書を書く人にはごほう びがもらえると聞いたからです...
この文書は Linux Filesystem Structure Standard (FSSTND) と一緒に読んで もらうことを念頭において書きました。もちろん FSSTND にとって変わろうと するものではありません。FSSTND に現れるディレクトリを物理的にどう振り 分けるかについての提案をしようと言うものです。「物理的に」と言うのは、 ドライブ、パーティション、タイプ、RAID、ファイルシステム、容量といったパ ラメータのことです。自宅で使うシステムから大規模なインターネットサーバ に至る各種の Linux システムにおいて、これらをどう扱い、最適化するかに ついて述べます。
FSSTND の最新版が出てからすでに一年を過ぎていますが、次の版(FHS: File Hierarchy Standard という新しい名前になります)に向けての作業はいまだ 進行中です。次の版は Linux だけでなく一般の Unix 向けのものになります。 FSSTND の 1.2 版に残っていたいくつかの問題を解決し、より進化したものに なる予定です。 現在も議論がメーリングリストで続いています。参加方法に関しては http://www.pathname.com/fhs/ を参照してください。
Linux インストールガイドの類をよく読んでおくのも良いでしょう。 PC の システムを使っている方(大多数がそうでしょう)は comp.sys.ibm.pc.hardware ニュースグループの FAQ を読めば、特に記憶メディ アに関して有益な情報が得られるでしょう。
この文書は私が学んできた経験をもとにしています。私はこの mini-HOWTO 文書を、もっと内容が豊富でもっと正確な HOWTO 文書にまで発展させたいと 考えています。
まず最初に法的な面に関する記述を少々。最近この文書も大きくなってきたの で、このような記述が必要になってきました。
This HOWTO is copyrighted 1996 Stein Gjoen.
Unless otherwise stated, Linux HOWTO documents are copyrighted by their respective authors. Linux HOWTO documents may be reproduced and distributed in whole or in part, in any medium physical or electronic, as long as this copyright notice is retained on all copies. Commercial redistribution is allowed and encouraged; however, the author would like to be notified of any such distributions.
All translations, derivative works, or aggregate works incorporating any Linux HOWTO documents must be covered under this copyright notice. That is, you may not produce a derivative work from a HOWTO and impose additional restrictions on its distribution. Exceptions to these rules may be granted under certain conditions; please contact the Linux HOWTO coordinator at the address given below.
In short, we wish to promote dissemination of this information through as many channels as possible. However, we do wish to retain copyright on the HOWTO documents, and would like to be notified of any plans to redistribute the HOWTOs.
If you have questions, please contact Greg Hankins, the Linux HOWTO coordinator, at gregh@sunsite.unc.edu via email.
日本語訳:
この文書の著作権は (C) 1996 Stein Gjoen が保有しています。
特に断りがない限り、 Linux HOWTO 文書の著作権はそれぞれの著者が保有し ています。 Linux HOWTO 文書の全体あるいは一部は、物理的電子的を問わず、 あらゆるメディアに自由に複写することができます。ただしその際にはこの著 作宣言を全てのコピーに付加する必要があります。商業的な配布も許可し、ま た奨励します。しかしその際には著者にお知らせくださるようお願いします。
Linux HOWTO の文書を含んだ翻訳、修正および編集作業の成果は、全てこの著 作権条項に従う必要があります。すなわちこの HOWTO を修正した後に、配布 条件に追加項を加えることはできません。但し適当と認められた場合は例外と することもできます。 Linux HOWTO の管理者に連絡してください。アドレス は以下に示します。
要するに我々はこれらの情報を可能な限りの方法で広めたいと思っているので す。しかし我々は HOWTO 文書に関する著作権を保持し続けることを望んでい ますし、HOWTO を再配布する計画について知らせてもらうことも望んでいます。
もし疑問点があったら、Linux HOWTO 管理者の Greg Hankins に連絡してくだ
さい。電子メールのアドレスは gregh@@sunsite.unc.edu
です。
Use the information in this document at your own risk. I disavow any potential liability for the contents of this document. Use of the concepts, examples, and/or other content of this document is entirely at your own risk.
All copyrights are owned by their owners, unless specifically noted otherwise. Use of a term in this document should not be regarded as affecting the validity of any trademark or service mark.
You are strongly recommended to take a backup of your system before major installation and backups at regular intervals.
日本語訳:
この文書にある情報は、読者自身の責任の下に用いるようにして下さい。この 文書中に存在するかもしれない誤りに関して、筆者は一切責任を持ちません。 この文書の概念や例、その他いかなる内容に関しても、これを用いる際には読 者が判断し、責任をとってください。
各著作権は特に記述がない限り、それぞれの保有者に帰するものとします。こ の文書中における語句の引用は、その商標の範囲には抵触しないものとみなさ れます。
インストール作業をする前にはシステムのバックアップをとっておくこと、ま た定期的にバックアップをとり続けることを強く推奨します。
0.11 版がリリースされてから、この文書にはあまりにも多くの更新がなされ たため、ここにリストするのは止めました。この文書は(私が予想していたよ りも)巨大になり、多くの新しい章が生まれ、いくつものセクションが独立し た章に膨れ上がり、他にも数々の発展が行われました。
私はとうとう自分のシステムを Debian 1.1.11 にアップデートしました。こ れに伴い、各ディレクトリで必要とされるディスク容量値も Slackware のも のから Debian のものへと変更しました。実は私が 1.1.11 をインストールし たのは Debian 1.2 がリリースされる数日前のことでした。というわけで、こ の文書の次版では何が現われるかは明らかですね。しばらくは私は Debian を 議論のベースにおき、例も Debian を対象にしたいと思っています。しかしこ の HOWTO は他の配布パッケージにも(あるいは他の OS にさえも!)有効で あると考えています。
さらにニュース: 最近 comp.os.linux ニュースグループでは、新しいファイ
ルシステムに関する興味深い議論が多くなされています。特に logging や
journaling、inherited などの機能を持ったファイルシステムのプロジェクト
が面白そうです。これらのアップデートに注目しましょう。ボリューム管理の
プロジェクトも着々と進行中です。 ext2fs
のデフラグメント用プログ
ラムもアップデートされ続けていますし、圧縮システムに関する話題も進行中
です。
この文書の最新バージョンの番号は、 "finger sgjoen@nox.nyx.net" を実行すれば、私の plan ファイルのエントリに表示されます。
またこの文書の最新バージョンは、 nyx における私の Web ページ http://www.nyx.net/~sgjoen/disk.html. でも閲覧できるようになりました。
テキスト版と SGML 版もここからダウンロードできます。また美しく整形され た postscript 版も新たに用意しました。
またこの文書で紹介した有益なソフトの URL リストも紹介する予定です。ヨー ロッパにおけるミラーも近いうちにお知らせします。
このバージョンでは、いろいろな形でこの文書に貢献してくれた以下の人々 に対して感謝したいと思います。
ronnej@ucs.orst.edu
cm@kukuruz.ping.at
armbru@pond.sub.org
R.P.Blake@open.ac.uk
neuffer@goofy.zdv.Uni-Mainz.de
sjmudd@phoenix.ea4els.ampr.org
nat@nataa.fr.eu.org
sundbyk@horten.geco-prakla.slb.com
gjoen@sn.no
日本語訳やいろいろな貢献をしてくれた nakano@apm.seikei.ac.jp
には
特に感謝。また彼は大学で用いているコンピュータの設定についての例も送っ
てくれました。この設定例は文書の最後に載っています。
まだ多くはありません。この文書を読んでこの文書に貢献し、是非エリートの 仲間入りをして下さい。もし忘れている人がいましたら知らせてください。
訳注:邦訳にあたっては
mizuhara@ca2.so-net.or.jp
shom@i.h.kyoto-u.ac.jp
ikko-@pacific.rim.or.jp
の各氏をはじめ、 JF メーリングリストの皆さんに有益なご意見をいただきま
した。
この版からは付録にいくつかの表を用意しました。この表を埋めていくことで、 システムの設計が簡単になると思います。
ご意見がありましたら、どんなことでも結構ですから私の nyx のメールアド レス sgjoen@nyx.net までお送り下さい。
では、スワップと /tmp
とが、ハードディスク上で追いかけっこを
しているところを見てみることにしましょう...